保険ではなく共済に加入するメリットはあるのか?

皆さんは、保険に加入しようか?それとも共済に加入しようか迷ったことはありませんか?

しかし、保険と共済の違いも今一つわからないし。。。

ということで、今回は保険と共済の違いから入り、共済に加入するメリットを解説していきたいと思います。

まず大前提として、保険も共済も何かあった時にお金で保障してくれる

という点では共通しています。

では、それ以外にどんな違い、そしてメリットがあるのでしょうか?

 

1 共済は非営利というのは本当か?

 

共済の宣伝文句として、営利を追求しませんということはよく聞きますよね。

これは、日本語のニュアンスの問題である意味本当ですが、ある意味期待を裏切ることでもあります。順に解説いたします。

非営利とは全く利益を追求しないという事ではありません。
必要経費(人件費・物件費等)と事業投資は必要です。

ボランティア活動ではない。。。。といえばわかりやすいでしょうか。。。

共済も加入者が増え、掛け金が増えないと保険機能という点では成り立ちません。

また多くの掛け金が集まることで、これまで健康状態により加入できなかった方が加入できるようになったり、給付額を増やしたりなど、加入者さまたちにもメリットはあるかと思われます。

ただ、保険会社のように圧倒的成果をおさめた職員が、お金を稼ぎまくる。。。。
といった点は共済にはないようですね。

逆に、日本に昔からある漢字の保険会社や、外資系の保険会社の営業マンには一定数富豪のような方がいらっしゃるのも事実です。

もちろん、ノルマに追われてすぐにやめてしまう方も大勢いらっしゃいます。

 

 

保険ではなく、共済に入る意味やメリットはあるのか?

 

掛け金の安さ、特にこどもむけの保障には共済は優れています。

よく学資保険と比較されますが、そもそも質が違うので比較してはいけません。
成人男性に関していえば、民間生保と共済の保障内容は大差ないかと思います。

共済の良さのもう1点は、割戻金ですね。
剰余が出た際に掛け金の何割かが戻ってきます。

 

ここは、都道府県民共済が圧倒的に割戻率が高いので注目すべきでしょう。

見た目は掛け捨てですが、毎年返ってくるお金があるのはとてもありがたいことです。

また、共済に加入することは、たすけあう。相互扶助の精神に賛同することでもあるといえます。

 

 

全労災、コープ共済、都道府県民共済はそれぞれ違うのか?

 

運営団体の違いは、商品の違いです。

それぞれの団体は相互扶助のコンセプトは同じですが、協力関係にはありません。

これは、各社それぞれ商品が違いますので、パンフレットなどを見て比較する必要があります。

例えば、今のところがんの補償が用意できるのはコープのみですし、こどもの補償内容、掛け金もそれぞれ違いがあります。さらに掘り下げれば、加入する際の告知も違いがあります。

※コープには加入条件の緩いコースが多いのも特徴です。

比較しながら条件の良いところを選ぶのが理想ですが、あちこちで加入すると、今度はいざ請求となったとき不便です。書類を何枚も書かなければなりません。

ただし、医療保険や死亡保障は、加入していれば加入していただけ給付がもらえます。

損害保険は実費しかでません。

そのため、掛け金の安さを利用して、掛け持ちで加入する方も多いようです。

 

保険なのか、共済なのか

結局は、こどもであれば、学資保険で積み立て。共済で保障。

ここは鉄板です。保障でいえば、月1000円程度の共済は最強と考えて良いでしょう。

 

しかし、大人の場合は、事情はかわります。

共済のこどもタイプはいわば入口商品。おとなむけの商品が利益が良いので、こどもむけ商品を販売してついでにいっしょに入りませんか?という形で利益を確保しています。

そのため、民間の保険と共済の大人むけは、実は大差ない保障内容です。

掛け金もほぼかわらないと思います。

 

しかし、共済の最大の弱点は、老後保障です。

65歳になると、内容が極めて悪くなります。

 

その部分を考慮して今後の加入を検討してみるのが良いですね。