お米の袋や米保存容器から虫が出ても、そのお米は食べられる?

お米を買ってきたら、大きな米びつだったりペットボトル大の米保存容器にしまっておくかもしれません。

その容器は大きなものでもない限りは冷蔵庫だったり冷暗所にしまっておくので、一旦米を入れてしまえばほぼ密閉状態になると思うのです。

しかし、時々そんな状態の中でも虫が現れる事があるのですが、どこからともなく入ってきた虫ではないのです。

実はその虫は、米の中に産み付けられた卵が孵化して成長した虫だったりするので、いくら米を入れている容器を密閉状態にしたとして無意味なのです。

なので時々、虫が1匹でも見つかった瞬間から全ての米を廃棄してしまう人もいるのですが、それをするのは少々早計だと思われるのです。

米を収穫する前~まだ稲の頃にその虫か卵を産み付けるのですが、稲の生育環境によっては虫がどうしても付きやすくなってしまう場合があります。

特に里山と言って、自然環境が密接している地域では、生態系を壊す可能性があるとして農薬の使用が禁止されていたりするので、それで虫がついてしまうのです。

ただ、その虫が卵を産み付けた米粒を食べたからと言って何かしら身体に害が及ぶことはほとんど無いと言って良いでしょう。

米の作付けが盛んな地域では、稲につく害虫として知られるイナゴを捕獲して佃煮に加工して食べる習慣があるのですが、イナゴをそのまま食べても大丈夫なのか?と言う疑問の先にあるのが、イナゴは稲しか食べてないから大丈夫!と言う事になるのです。

つまり、米に付いていた虫は米しか食べていないので、米の中に巣食う虫ごと炊飯して食べてしまったとしても、特に何かしらのアレルギーを持っていない限りは大丈夫だったりするのです。

でも、米びつは保存容器の中で既に虫が大量発生していた場合は、米ごと廃棄しても良いと思いますが、数匹程度の虫の場合は虫を駆除したらそのまま早めに米を使い切るか、米の中に黒い点のあるモノだけ除去して欲しいのです。

途方もない作業になるかも知れませんが、その方がイイと言う方はその作業を、特に炊飯したら大丈夫だろうと言う方はそのまま食べて行きましょう。

特にそのまま食べても健康に害があったと言う話は聞いたことが無いので、よっぽど神経質な人以外は気にしない方が良さそうです。