ファーストブックとは、赤ちゃんがこの世に生まれて初めて出会う本のことをいいます。
ファースト(1番)ブック(本)の意味ですね。
赤ちゃんの身体の成長にミルクが必要なように、赤ちゃんが言葉を覚えていく、また心を育てるのは抱っこの温かさの中で優しく語りかけてもうらう時間が大切だといわれています。
親子が絵本を通して肌のぬくもりを感じながら言葉と心を通わす。
そんなかけがえのないひとときを過ごすことを応援する運動をブックスタートといいます。
ブックスタートは、イギリスではじまり、日本ではじめられたのは2000年の子ども読書年の時です。
ブックスタートの活動では、親子で本と親しむきっかけとなり、さらに絵本を通してふれあい、語り合うことによって親とあかちゃんのきずなが一層深まることを望んでいます。
ファーストブックにむいている良い絵本の条件とは?
1 読み継がれている
お父さん、お母さんが子供のころに読んでもらった有名な絵本は、時代を超えてこどもたちにも人気があります。絵本の後ろに書いてある初年版が古く、増刷されているものは、親やこどもたちから愛された魅力ある絵本に違いありません。
2 絵が生き生きとしている
ただ単に、かわいい絵というものではなく、登場人物の表情が豊かで、絵に力がある本を選びましょう。
3 ストーリーがわかりやすい
極端な話、絵だけでストーリーがわかる絵本が望ましいです。
主人公が誰なのかはっきりしていて、こどもが主人公になりきって楽しめる本ですね。
特に、赤ちゃんには、次の展開が予想でき話がすすむうちに自分の予想が当たる喜びが満喫できるようなストーリーのものが望ましいです。
赤ちゃんと絵本を楽しむ時間を作る
日々の子育ての中では、ゆっくり子供にむきあう時間を持つことはなかなか難しいものです。
しかし、眠りにつく前の5分間をそのかけがえのないひと時にあててみるのはいかがでしょうか?
絵本を通して赤ちゃんと、お父さんお母さんが幸せな時間を共有することで、子育てのいらいらや心配ごとも解消することができます。絵本を読んでいるときのこどもたちは、昼間の子どもたちとはまた違うとてもいい目をしています。それを見ることで子育てのいらいらや、お父さんお母さんの心配事も解消することができるでしょう。
読み聞かせにはどんな効果が?
こどものために、お父さんお母さんの生の声で心を込めて本を読むのことを「読み聞かせ」といいます。
子どもといっしょに本を読んであげると、こどもが笑ったりドキッとしたり、ハラハラしたりと子供の反応をより近くで感じることができます。お父さん、お母さん、こどもさん、それぞれがとても温かい気持ちになります。
これが、一人読みでは味わうことのできない読み聞かせの効果です。聞き手と読み手のどちらもが満足することができます。
まとめ
赤ちゃんと一緒に読む絵本は、身体の成長と同時にこころの成長にも欠かせません。
小さいころ、夜眠る前に絵本を読んでもらった記憶は今でも私の心に残っています。もっともっとと、おねだりした記憶があり、それでも何度も読んでくれた記憶がしっかりと残っています。
今振り返れば、読みきかせる親の方も私の反応を見て楽んでいたのかな。。。。。そんな思いです。
皆さんもこの読み聞かせをぜひ取り入れてみてください。