ヘルパンギーナとはどんな病気?わかりやすく教えて

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ヘルパンギーナという聞きなれない名前の病気がありますが、いったいどのような症状がでるのでしょうか?また、ヘルパンギーナを予防する方法はあるのでしょうか?わかりやすくまとめてみました。

 

ヘルパンギーナとは、高熱と口の中の水疱が特徴の感染症です。
6月ごろから流行が始まります。

 

病気の特徴は?

ヘルパンギーナは、エンテロウィルスと呼ばれるウイルスによる感染症です。

特徴として、突然の高熱がはじまり、口の中に水痘ができます。

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画像参照:http://blog.livedoor.jp/kounaientiryou

 

6月ごろから、流行がはじまり7月にかけてピークとなり、8月には次第に減ってきます。

発熱は40度を超えることも多く、年少児ほど熱が高い傾向にあります。
熱が高いから重症というわけではなく、通常は1から4日で解熱します。

また、見た目の特徴ですが、のどの口蓋垂と呼ばれる部分の周囲に発赤、水泡や潰瘍がみられます。そのために、痛みや飲み込みにくさが現れると、水分や食事があまりとれなくなることがあります。

 

対策と予防は?

夏に突然の高熱が出たときは、かかりつけ医でヘルパンギーナかどうか確認してもらうと良いでしょう。

特別な治療は必要なく、こまめに口から水分を与えると脱水の予防になります。

喉の痛みは数日から1週間程度続くことがあります。
経口補水液や、おかゆなどを与えても良いでしょう。

ジュースや味の濃いたべものはのどにしみて嫌がるかもしれませんので控えましょう。

 

再発のおそれも

治った後でも、便には1~2か月間はウイルスが排せつされているため、忘れたころに感染が広がることもあります。

ウイルスは口から体に入るので、うがいや手洗いは予防になります。

感染した半分のこどもは全く症状をださないとの報告もあります。
一度かかると免疫ができますが、ヘルパンギーナを起こすウイルスにはいくつかの型があるため、違う方のウイルスに感染したときは、もう一度発症することがあるかもしれません。

 

参照 熊本大学大学院生命科学研究部小児学科 准教授 中村公俊著
子育て応援クリニックQ&Aより