もしもの時に役立つ病院知識です。今回は、意外と知られていない病院の紹介状について調べてみました。
紹介状という名前は良く聞きます。テレビドラマなどでも、「紹介状だしておきますね。」なんていうセリフもよく聞きます。しかし、実際もらったことのある人は少ないのかもしれません。
私も40年ほど生きてきて、最近はじめて紹介状というものを頂きました。
紹介状とは、正式には診療情報提供書といいます。
私が使ったのは、引っ越しの時、そしてセカンドオピニオンを求めるときです。
その中身ですが、例をだしますと。。。
はじめに、○○病院、○○先生御侍史、
そして現在の病院、医師名が入り、患者の住所、氏名、生年月日、性別などが記載されています。
そして、その下に
傷病名 胆嚢結石
紹介目的 ご精査、ご加療をお願い申し上げます。
既往歴および家族歴 15才時、急性虫垂炎にて虫垂切除術。
家族歴 特筆すべき事項無し
症状経過および検査結果 いついつから、当クリニックを受診され、現在○○の治療をしていますが、○○の治療も必要と考えております。よろしくお願いします。(内容省略)
現在の処方 ウルソ○○
など、具体的な治療事項が記載されています。
このような内容のものが紹介状といわれています。
それでは、実際に紹介状についての疑問をQ&Aでまとめてみたのでご覧ください。
Q 紹介状は無料ですか?
A 有料(750円以上)ですが、紹介状がある方が結果的に安く治療できます。
紹介状は、750円の基本料金がかかります。とはいっても、病院は紹介状がないと選定療養費が加算されるので、負担額は結果的に軽くなります。つまり、紹介状なしで治療すると、1000円から5000円前後の選定療養費がかかりますが、紹介状があると、その紹介状費用(750円から1500円前後)で済むことになります。
Q 紹介状があれば、初診料はかかりませんか?
A 初めて通う病院なら初診料は発生します。
たとえ紹介状があっても、初めての医療機関であれば初診料がかかります。歯科を除き、料金はベッド数などの病院規模にかかわらず850円です。各種検査をし直す場合も珍しくありませんので、初診時の費用が高くなることも多いです。
Q 紹介してくれるのは、コネがあるところだけですか?
A 希望があれば、指定の病院や医師へ紹介状を書いてくれます。
一般的には、医師が特定の病院を紹介しますが、患者から医療期間や医師を指名することもできます。
医師同士の面識がなくても紹介状は成立します。
Q 紹介先は、同じ診療科の医師だけですか?
A いいえ。適切な診療を受けさせるために、外科医が内科医を紹介することもあります。
例えば糖尿病の場合、合併症ケアのために内分泌科の医師が、別の医療機関の眼科を紹介するなど、診療科をまたいだ紹介も珍しくありません。
病院の紹介状まとめ
病院の紹介状と聞いて、診断書のように高いものを連想されるかもしれません。
しかし、紹介状は750円からとそんなに高くない値段でした。
私も、足裏にほくろができていた時、セカンドオピニオンをという意味で、大学病院の先生が来れれる病院への紹介状を頂きました。
紹介状は、案外身近なものだなと感じています。
また、引っ越しのため行きつけの病院を離れるときにも紹介状が登場します。
今までの治療を引き継ぐという意味でも紹介状は重要な役割を果たします。
いざ病気。。。となる前に、病院、医療の知識は積極的に学んでいきたいですね。