フェアトレードという言葉を知っていますか?
フェアトレードとは、チョコレートやコーヒーなどの商品を買うとき、それを作った貧しい国の人たちにも公平にお金が届くようにする仕組みのことです。
(貧しい国という表現はおかしいかもしれませんが、経済が現在発展している最中の国ととらえてください。)
手軽にできる国際支援として、フェアトレードで作った商品を選んで買う人が増えてきています。
例えば、チョコレートの原料のカカオを作るアフリカの農園の多くは長い間、輸出業者に対する立場の弱さから安い値段でカカオ(チョコレートの原料)を買い取られてきました。
農園で働くひとたちの生活は苦しく、子供たちが学校に行かずに働く児童労働も問題になっています。
フェアトレードの仕組みは?
フェアトレードは、輸出業者がその商品を作るのにかかったお金に見合う公正な値段を約束してカカオなどを買い取る仕組みです。買い取る値段には現地で学校を作るなど、生活をよくするためのお金も上乗せされます。
このため、フェアトレードのカカオから作ったチョコレートを選んで買うことが、カカオ農園で働くひとたちを支援することになるのです。
最近私が見たなかでは、生活協同組合がこのフェアトレードのチョコレートを扱い、そして販売していました。とてもいい活動だと思います。
フェアトレードにはどんな商品があるの?
チョコレートを例えに解説しましたが、フェアトレード商品の中には、サッカーボールもあります。
世界で使われているサッカーボールの多くを作るパキスタンやインドでは、ボールをひとつひとつ手で縫う作業に、安い賃金で働かされるこどもたちがかりだされてきたのです。
ボール作りにフェアトレードを取り入れることで、先ほど触れた児童労働をなくすことが期待されています。
日本での活動は?
日本でフェアトレード商品を販売する国際協力団体わかちあいプロジェクトによれば、「買い物を通して遠い国の作り手とつながるのがフェアトレード。ひとりひとりの小さな行動で世界は変えられることを知ってほしい」と話しています。
2014年に、21か国が参加したフェアトレードの国際会議が開かれました。
市民でフェアトレードを推進する、フェアトレードシティにアジアではじめて認定されたのは、なんと熊本市だそうです。すばらしいですね。
これからは、私もフェアトレードマークのチョコを買ってみようと思った次第です。
ご参考まで。
出典 熊日新聞