ななつ星は食事も一流だった!その食へのこだわりに迫る

豪華クルーズトレインななつ星は、一泊二日コースで30万円から、三泊四日コースで63万円からと、なかなかの料金が必要な列車ですが、運行開始してから3年以上が経過しても、申込平均倍率は20倍程度と、人気が衰える様子はありません。

乗車料金の中には、宿泊代や一部飲食代を除いた料金も含まれているため、車内で時を過ごしている分には、追加料金はそれほど必要ないシステムになっています。そこで気になるのが、どのような食事を楽しめるのか、どんな飲み物があるのかなどです。それで今回は、ななつ星の食事についてまとめてみました。

 

食へのこだわりから読み取る、お客様への想い

まず初めに、食へのこだわりについて触れておきます。ななつ星では、九州各地の新鮮で旬な食材が料理に使用されます。メインとなる食事はもちろん、スイーツやデザート、お酒へのこだわり、食材だけではなく、食事やお酒に合う、うつわや酒器にもこだわりがあります。

良い食材を使用していても、食事をいただく場所や雰囲気、うつわ等にこだわりがなければ、食事の楽しみは半減してしまうでしょう。しかし、ななつ星ではそんな心配は必要ありません。

また、料理はななつ星専属のシェフが調理するのではなく、ランチ、デザート、ディナーなどの食材を提供しているお店のシェフ、例えばレストランや旅館などで普段から調理を担当しているシェフが、列車に乗り込み調理するという本格ぶりです。各シェフは、食材のベストな調理法、食べ方を知り尽くしたプロなので、実際にそのお店に行ったかのように、食事を楽しむことができるのです。

 

加えて、乗客の中には、食事制限やアレルギーがある場合もあります。そういった方でも、十分にななつ星の食事を堪能できるよう、出発日の1ヶ月前までに、お客さまごとにアレルギーや食事制限などがあるかどうかの確認をしており、可能な範囲でこちらの要望に応えていただくことができるのです。まさに、一人一人のお客様を心からもてなしたいという想いを読み取ることができます。

 

どんな料理を食べることができるのか

ここまでで、ななつ星の食へのこだわりがお分かりいただけたかと思います。では次に、ななつ星ではどんな料理が提供されるのでしょうか。もちろん、季節によって旬の食材が変わりますので、毎回同じ料理が提供されるというわけではありません。ここでは、実際に乗車された方が召し上がった料理の一例をご紹介します。

 

乗車するとウェルカムスイーツとして、フランス菓子16区のお菓子をいただくことができます。その後、昼食に大阿蘇鶏の西京焼き、唐墨大根、ふぐ、博多前寿司などの和食、ディナーは、長崎産伊勢海老のムニエルや、長崎和牛ヒレ肉の網焼きとフォアグラ入りトゥルト、などフランス料理のフルコースをいただけるようです。

また宮崎や霧島の郷土料理、湯布院の食材を使った和食なども提供されます。また、ドリンク類も充実しており、ななつ星オリジナルカクテル、グラスワイン、焼酎、ウイスキー、ブランデー、ビール、ソフトドリンクなど、いろいろな種類のドリンクを楽しむこともできます。もちろん、お酒のお供であるおつまみや小腹がすいた時の一品料理などにも、九州各地でとれたこだわりの食材が使用されており、一流のシェフによって調理された軽食を楽しむことができます。

 

今回は、ななつ星の食事について取り上げてみました。列車内にいるとは思えないような食事を楽しむことができることが分かりました。一流のシェフによる、その土地その時の旬の食材を味わいながら、旅ができるとは、なんとも贅沢な列車ですね。