熊本地震の被災者はなぜ避難所より車中泊を選んだのか?

熊本地震を経験した私ですが、はじめて自然の力にはかなわないということを実感しました。揺れている時は、自分の無力さを痛感するとともに、生への執着というものが芽生えたのもこの時が生まれてはじめてです。

揺れている時間はとても短かったのかもしれません。しかし、なんとか助かりたい。はじめてそんな気持ちになりました。

さて、この被災地熊本で1度目の大余震、2度目のさらなる大本震を経験しましたが、自分のまわりは 避難所へとむかうことより、ほとんどの人が車中泊を選びました。

いったい被災した私たちがなぜ車中泊を選んだのでしょうか?地震を経験した私たちだからこそわかる理由。今回はその部分を深めてみたいと思います。

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車中泊を選んだ理由

1 避難所がどこなのかはっきりとわからない。知らない。また、避難所自体が損壊していた。

2 避難所にプライバシーがないと判断した。(混雑していると予想した)ペットがいたためいっしょにはいけないと判断した。そもそも避難所生活が想像できなかった。

3 自宅は損壊していなかったが、さらに大きな揺れがきた場合、家がもちこたえることができるという保障がなかった。家にいるのが不安だった。

 

大きくわけると3つの理由から車中泊を選んでいます。

1に関してですが、避難所がどこかわからないということは、熊本以外の皆さんにも十分に考えられます。今、この文章を読んでいる時に大地震がきたらあなたはどこに避難しますか?この質問にすぐに答えられない方は、おそらく車中泊を選ぶのではないでしょうか?

2の解説です。避難所の混雑を避けようと、車の中を選んだ方も多かったようです。プライバシーも保たれ、ペットや家族のためという方もいらっしゃると思います。避難所には抵抗があるため、あえて車を選んだという家族もいました。

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3に関してですが、余震での大きな揺れをほとんどの方が初めて経験しました。自分が住む家がどれだけの強度なのか全くわかりませんでした。自宅の耐震強度など普段把握していないため、同じ規模の揺れ、もしくはそれ以上の揺れが再度きた時に再度自分の暮らす家が揺れに持ちこたえるのか全く不透明でした。それはアパートも然りです。そのため、家の中でいつ押しつぶされるのかという不安の中眠りにつくよりも、より安全で機動力のある車の中を選んだのです。

 

もちろんデメリットも知っていました

もちろん私たちは、車中泊のデメリットは把握していました。一番は健康上の問題です。エコノミー症候群や、狭い車中でのストレスなどが健康のおおきな妨げとなります。そのデメリットを受け入れてでも車中泊をせざるを得ない状況がその時の私たちにはありました。

また、女性は特に犯罪に巻き込まれるという危険性もありました。

さらに、行政目線からいえば、避難所にいる方の健康状態の把握。また支援物資の行き渡り具合は、把握しやすかったようです。しかし逆に、車中泊の方達の健康状態や支援物資の行き渡り具合は把握しずらいようでした。実に避難した方の7割が一度は車中泊を選んでいるという事実がありました。

ここまでは、実際震災を経験しないと予想できないところだったと思います。

 

最後に

今後、大規模震災では車中泊をする方が多いという予想を立て、車中泊対策(支援物資や、車中泊専用避難所での対応、また道の駅での受け入れ)が行われることを希望し、まとめとさせていただきます。

参考文献 熊本日日新聞

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