今回は、ちまきの由来についてです。
実は、ちまきの由来を調べようとすると、端午の節句の由来も知る事が出来ると言う一石二鳥効果があったりします。
ちまきの由来とは?
笹の葉に包まれて蒸されたちまきは、とても美味しいですよね。
実は、その美味しいちまきが作られたのはかなり大昔の時代だったのです。
中国がまだ春秋時代と呼ばれていた頃にさかのぼります。
皆さんご存知の漫画、三国志よりも昔の話になります。
実は、ちまきの由来は中国にあります。
楚と言う国の政治家であり詩人だった屈原さんが、ある陰謀に巻き込まれた事がきっかけです。
彼は、汨羅江(べきらこう)と言う川で入水自殺をしてしまうのです。
民衆から高い人気や支持を得ていた屈原さんを弔うため。そして、屈原の遺体が魚に食われない様に笹の葉で包んだ米を端午の節句の日に川に投げ入れて魚に食べさせたのが、端午の節句の起源と言われています。
今からもう2300年も昔から端午の節句があったので、かなり古い行事と言う事になりますね。
日本と中国のちまきの違いとは?
ちまきは笹で包まれている印象が強いですが、日本では茅(ちがや)で包んだ後笹を巻いて藁で縛る方法が多い様です。
中のご飯にも種類が色々あって、地域によっては中に餡子を入れたもち米で作る所もあったりして千差万別です。
ちまきは基本的にはもち米を入れて蒸して作る事が多いので味はシンプルな醤油か塩味の場合も多いですよね。
中には炊き込みご飯の様なちまきだったりきなこ餅風だったりする地域もあります。
端午の節句近くの時期に色んな地域を巡って、ちまきの違いを見つけるのもまた楽しいかも知れません。
元々は保存食として作られるようになったので、当初は灰汁で茹でて作っていた様ですが最近は灰汁でちまきを作っている地域も新潟県の一角になっている様です。
また、中国から伝来した文化が定着したのが端午の節句なので、当然中国にも色々なちまきがあります。
デパートなどで中華食材のコーナーを見てみると、端午の節句の時期に関わらず色々なちまきが売られているので、機会があったら是非見に行ってみて欲しいですね。
本場の中国に出かけてみるのも良いかも知れません。
まとめ
ちまきの由来は、中国の偉い人を弔う儀式にありました。
つまり、端午の節句とちまきは同時に生まれたということです。
しかし、中国では基本的には旧暦で行事を祝います。
日本と同じ時期に端午の節句を祝わないので、その点だけ注意してください。
ちまきの歴史がまさか端午の節句の始まりだったとは!?
この事を知らない人の方が多いので、友達や家族に教えてあげてくださいね。