カンボジアに旅行する際に受けておきたい予防接種

油断禁物!!海外旅行に行く際、予防接種を受けてから渡航したことがありますか。世界中には日本で流行ることのない病原菌や、病気に感染するリスクがあるため、短い滞在予定でも予防接種を受けてから渡航すると、自分の命を守ることができます。そこで今回は、カンボジアに渡航する際に必要な予防接種について説明していきたいと思います。

外務省のホームページを見てみると、カンボジア渡航の際に推奨されている予防接種の一覧が載せられています。

強く推奨されているのが、破傷風、A、B型肝炎の3種類で、できれば受けたほうが良いものは、日本脳炎、腸チフスの2種類です。

命にかかわる恐ろしい病気から自分を守りましょう。

簡単に各病気の症状と原因を上げてみましょう。

 

破傷風は

傷口から体内に菌が入り込むことによって発症し、筋肉の硬直や痙攣、呼吸困難に陥ることがあり、最悪の場合死に至ります。カンボジアの衛生状態は非常に悪いため、いつどこから菌が体の中に入り込むかわからない状況です。また小さな切り傷からでも菌は侵入します。小さな傷は自分が気づかない間にできている可能性もあり、感染確立を抑えるためにも破傷風の予防接種は受けておいたほうが良いでしょう。

 

次はA型肝炎の感染経路と症状です。

こちらは、ウイルスに汚染された水や野菜、魚介類などを生で食べたり、十分に加熱されていないのに食べることによって感染します。主な症状は、発熱、下痢、腹痛、吐き気・嘔吐、全身の倦怠感などで、風邪と似たような症状がみられることもあります。生野菜や水道水などは、安心して食べたり飲んだりできません。生ものも同様です。市販のミネラルウォーターや、十分に加熱された食品を食べるようにすることで、A型肝炎に感染するのを防ぐことができます。

 

B型肝炎は

主に血液感染によって、体に入り込みます。例えば、病院での注射器の使いまわしや、入れ墨を入れるときに使用する器具を消毒せずに繰り返し使用した場合などに感染する可能性があります。主な症状には、倦怠感、食欲不振、吐き気などがあります。カンボジアで病院に行く必要が生じた場合は、ローカルの病院ではなく、日本人が経営している病院や、インターナショナルクリニックに行きましょう。設備が整っている病院に行けば注射器を使いまわしている可能性はありませんので、覚えておいてください。

念には念を入れましょう。

日本脳炎や腸チフスの予防接種も念のために、受けておいたほうが良いでしょう。これらの病気も、蚊に刺されると体内に細菌が侵入したり、不衛生な食べ物や飲み物が原因で発症します。またそれとは別に、狂犬病の予防接種に関しては、受けても受けなくてもよいかもしれません。

狂犬病は、犬などにかまれると発症する可能性がありますが、予防接種を受けていてもいなくても、すぐに病院に行って処置する必要があります。予防接種を受けておくと、病院に行かなければいけない時間の猶予が伸びるだけ(通常24時間以内に病院に行く必要があるが、予防接種を受けていれば48時間以内に行けばよいといわれています。)なのが主な理由です。

 

まとめ

今回は、カンボジアに渡航する際の予防接種について取り上げてみました。日本は医療面でも衛生面でも環境が非常に良いですので、日本の感覚でカンボジアに渡航すると、思わぬ大きな病気に感染したり、発症する可能性があります。また、帰国後に発症する可能性もありますので、今回取り上げたような予防接種はしっかりと受けたほうが良いでしょう。苦い思い出を作らないために、そして自分の命を守るために念には念を入れ、しっかりと予防接種を受けましょう。