枝毛や切れ毛の起こる原因と対策は?

日本の女性は美しい、などテレビCMでも、髪の美しさを強調した表現が増えてきています。艶のある美しい髪の女優を並べて、髪のきれいな女性にあこがれをもたせているのでしょう。私も美しい髪にあこがれる者のひとりですが、実は髪の枝毛や切れ毛に悩まされる人も少なくないと聞きます。いったい枝毛や切れ毛はどのようにしてできてしまうのでしょうか?

 

枝毛とは?

枝毛とは、髪の毛の先端が枝のように二股や三股に避けている状態のことを指します。

 

切れ毛とは?

切れ毛とは、髪の毛が途中でプチット切れてしまう状態のことです。

 

まず、枝毛と切れ毛の原因を話す前に、髪の毛がどんな風にできているのか知る必要があります。

毛髪の成り立ちは?

毛髪の外側には、硬いたんぱく質を主成分としたうろこ状の組織があります。
それを「キューティクル」と呼び、根本から毛先にむかって何層も重なり合っています。

このキューティクルが覆っているのは、毛髪の内部組織である「コルテックス」です。
コルテックスは、繊維状のたんぱく質でできています。その人の髪のしなやかさや、太さを決めます。

コルテックスをキューティクルが覆い毛髪ができていると考えると判りやすいかと思います。

 

キューティクルの特徴は?

キューティクルは、健康な毛髪の場合は規則的に並んでいます。
しかし、髪を洗ったり、パーマをかけたり、ヘアカラーをしたりまた、紫外線を浴びてしまうといったちょっとした行為でそのキューティクルは剥がれ落ちてしまいます。

例えば、髪が濡れているだけでもキューティクルは傷みやすいという事実があります。
それは、キューティクルを作るたんぱく質が軟らかくなるためです。髪が濡れている状態で、絡まったり引っ張られたりすればキューティクルは簡単に痛んでしまいます。

また、紫外線を長時間浴びたり、パーマやヘアカラーをしたりすれば、キューティクル同士を密着させている脂質が失われてしまいます。それが原因で髪の表面からキューティクルがはがれやすくなってしまうのです。

 

切れ毛、枝毛の原因は?

上述したように、髪の毛の表面が傷んでしまうと、たんぱく質などの髪の成分が流れ出し、髪の強度がなくなります。そしてついに、髪が切れてしまいます。それが切れ毛の原因です。

また、さらに悪化した場合、キューティクル自体がとれてしまいます。そのため、コルテックスがむき出しになり縦にさけやすくなります。その縦に避けてしまった状態を枝毛といいます。
切れ毛から枝毛になることもあります。

 

切れ毛、枝毛の対策は?

キューティクルの痛みを抑えるのが一番です。

・髪のとかし方に気を付けましょう。

ブラシに髪の毛がひっかかっても無理にはとかさないことが大事です。一度ブラシをぬき毛先部分を優しくといてあげましょう。

・洗髪から乾かすまで髪をやさしく扱いましょう。

洗髪の際は、髪の毛どうしがこすれ合わないように気をつけましょう。また洗髪後タオルで髪を拭くときには、髪をこすらないことが大事です。髪が濡れたまま就寝しないことも忘れずに。

・ヘアカラー、パーマの回数を控えましょう。

キューティクルがはがれおちる原因です。また紫外線に当たりすぎないよう、帽子や日傘などで対応しましょう。

 

まとめ

髪の毛には修復機能がありません。枝毛や切れ毛には保湿クリームで痛みを目立たなくすることはできます。しかし、一度傷んだ髪の毛はもとには戻りません。傷んだ髪は、残念ながら切るしかないようです。そうならないためにも、上記の対策で枝毛、切れ毛に備えたいものですね。