本当にお金が増える投資信託は、この10本です。をネタバレにならない程度にレビューしました

51SQp7Vv4aL._SX340_BO1,204,203,200_

投資信託の積みたてをはじめるにあたっては、やはりどのファンドを選ぶのかというところが非常に大事です。そのため今回、本当にお金が増える投資信託は、この10本です。という書籍を購入してみました。

著者の篠田尚子さんって?

著者は、篠田尚子さん。現在楽天証券にてお勤めです。ということは、、もしかして楽天証券のおすすめが出版の最終目的か??という疑問もわいてはくるのですが、冒頭にて本人が全くそのようなことは無いと断言しています。
著者の篠田尚子さんは、日本に10人ほどしかいないと言われるファンドアナリストという職業です。個別株のアナリストは多くいるかもしれませんが、投資信託を専門で分析するという職業の方は本当に少ないらしく、このような方のお話が聞けるということだけでありがたいのではないでしょうか?
彼女は、日本にある6000本もの投資信託の中から厳選した10本を選んでおります。
それも分析の基準となる6つの条件をクリアした10本をです。(2017年ベース)

本当にお金が増える投資信託は、この10本です。の6つの条件とは?

ネタバレになるかもしれませんが、本書で選定された投資信託の6つの条件とは以下のものです。
①購入時手数料がかからない
②決算回数が年2回以下
③3年以上の運用実績
④2社以上の金融機関で購入が可能
⑤同じカテゴリーに属する商品との比較
⑥運用手法および運用体制の評価

となっています。

 

この6つの条件のうち、②③④は自力でもパソコンのスクリーニングで絞り出すことが可能ということです。しかし、⑤⑥の同じカテゴリでの他商品との比較、運用手法や運用体制の評価といったところは、篠田さんの独自の目線が入っているため、私のような素人には調べることができず、非常に参考になるところといえるでしょう。

また、①の購入手数料がかからないという点は、やはり楽天証券を経由することで解決できます。もちろん該当するネット証券会社を見つければそれも可能となっています。
6つの条件の細かいところは、書籍をお読みになることをおすすめいたします。

本当にお金が増える投資信託10本とはいったいどれ?

さらにネタバレになりますが、具体的にどのファンドが選定されているのでしょうか?
紹介されているのは、以下の10本となります。
①DIAM国内株オープン
②iTrust日本株式
③ニッセイ健康応援ファンド
④三井住友配当フォーカスオープン
⑤J-Stockアクティブオープン
⑥ラッセルインベストメント外国株式ファンド
⑦セゾン資産形成の達人ファンド
⑧エマージングソブリンオープン
⑨投資のソムリエ
⑩AMC/ステートストリートリスクバランス型バランスオープン(ステイブル)
以上の10本となっています。
篠田さんの細かい選定理由や、商品の解説などはもちろん書籍をお読みになってほしいのですが、やはりこの10本を自力で選ぶというというのは、素人には困難かと思われます。
ちなみに、⑦のセゾン資産形成の達人ファンド以外は全て楽天証券またはSBI証券で購入可能となっています。実はこの資産形成の達人ファンドは、別著「個人型確定拠出年金で選ぶべきこの7本」でも選出されています。私が確定拠出年金で運用先として選んだのもこの2冊で推奨されていたことが非常に大きいです。
確定拠出年金では、こちらのファンドは楽天証券を通して積み立てできますが、投資信託となると、直販またはゆうちょ銀行からの購入となっているようです。(2017年8月現在)

実際に積み立てをしてみようと思っています。

今回私はこれらのファンドを実際に積み立てていこうと思います。というのも、今まで書籍は出てもその後どうなったといったことは、あまり取りざたされないからです。その成果を定期的に公開していき、自分自身の振り返りもしようと思います。(⑦のセゾン資産形成の達人ファンド)は楽天にないため除外するのですが。
楽天証券には便利なポートフォリオ機能、また保有投信損益表など一目でわかるようになっていますので、ご紹介しやすくなるかと思います。
また、さらには、私自身が選ぶ投信と比較して勝負させてみるのも面白いと考えています。
選定基準は、雑誌ZAIなどで取り上げられてている商品や、単純に自分が良いと判断したものです。また、この書籍内で惜しくも選考漏れしたファンドも組み入れたいと考えています。

まとめ

結論として、これから投資信託を通して長期積み立てをしようと考える人は篠田さんのようなファンドアナリストの意見を採用した方が良いかもしれません。投資信託は、名前やイメージで選んでしまいがちです。
実際、どの投資信託も立派な投資方針を並び立ててはいますが、やはり3000以上あるもの中から選定するのは時間の浪費にもつながります。本1冊で何十万円も結果に差がつくとするのであれば、皆さんの選定眼とプロの選定眼の違いを見るという点でも非常に刺激のある1冊であると思います。