外貨建て保険について、皆さんどのようなイメージをお持ちでしょうか?
今回私が加入しているソニー生命のドル建て終身保険を例にしながら、外貨建て保険のメリットやデメリット、また一番気になるそのリスクについて考えてみたいと思います。
まず、おすすめ外貨建て保険ですが
外貨建て保険といえば、メットライフアリコのものが有名ですよね。
しかし、今回おすすめするのは
私が加入しているソニー生命の米ドル建て外貨終身保険となります。
やはり、実際加入しているところの方が話にリアルがあると思うのです。
それでは、おすすめの理由から順にお話していきます。
外貨建て保険のメリット
よく言われるのが、外貨建て保険は、日本円ではなく海外の通貨、(私でいえばアメリカドル、USドル)で運用するからいいよー。解約返戻金も増えやすいよーといった情報です。
この話を聞く際には、日本の金利は低すぎるよね。日本の保険ではだめだね。。。
この点も必ず添えられます。
これはある意味本当ではあります。
外貨建て、ドル建ての商品は円建て(いわゆる普通に日本で売られている)より利率がいい。
これは間違いない事実です。
保険屋さんは、基本的にこの部分をメリットとして押してこられます。
私がソニーの担当さんに言われた時もこの部分はしっかりと言われています。
外貨建て保険のリスクとは?
しかし、最近では、保険屋さんも商品の特徴を
リスクを含めたところで説明しなければなりません。
外貨建て保険のリスクとして最初に言われるのは、
為替リスク
になります。
為替リスクとは、、購入時と解約時の為替レートの違いで、
最終的に円に交換したとき資産が目減りするリスクのことをいいます。
つまり、何十年にかけてドルを買い付け、金利の高さでさらにそのドルを増やしつづけた。
しかし、満期解約の数か月前に円高に突然ぶれはじめる。
その結果、解約時には払い込み掛け金を下回る解約返戻金にしかならなかった。。。
という事態がおきてしまうのです。
これは逆に、解約時に円安になれば、さらに解約金が増えるということも考えれれるので一概に、外貨建て保険なんて危ないだけだ。。。
とは言えません。
メリットとデメリット両方隣り合わせなのがこの保険の特徴といえます。
解約時の為替相場など、一般人の私たちには予想がつかないことが最大のリスクなのです。
つまり、元本割れもあれば、払い込み掛け金を上回る解約金を得る可能性もある。
満期解約時のドル円の為替レート次第で、加入者の解約返戻金は大きく変わるのです。
リスク回避するために
満期解約時に、円高になったら、円に交換せずドルで受け取るという方法があります。
という説明もあります。
しかし、ドルで受け取ってどうするのか?
と、ふと思ったのですが、日本で生活する方がほとんどであるのに、ドルで受け取ってもしょうがないよな。。。と思うのが私の思うところ。
この場合でも、為替が円安に回復するより待つしかないようですね。
例外的に、ドルを仮想通貨に両替という方法も考えつきますが、暗号通貨の値動きの激しさから全く持っておすすめできません。
外貨建て保険、特にソニー生命のドル建て保険含めて、全ての外貨建て保険商品には為替リスクというものがあります。
先日のニュースで、元本割れリスクの説明をうけず、もしくは理解しておらず購入した人が多数いる。。という報道があっていましたが、こういった商品はやはり特殊ですので常にご自身の保有している商品がどうなっているのか把握しておく必要がありそうです。
幸い、ソニー生命にはインターネットで自分の契約を確認できる仕組みがあります。
私も利用しますが、払い込み掛け金と現在の解約金、運用状況が人目でわかります。
このような商品を保有する際は、ネットで随時確認するのが良いでしょう。
外貨建て保険は加入しないほうが良いのか?
為替リスクについて簡単にご説明しましたが、それでは外貨建て保険は加入しない方が良いのか?と思われる方も多いと思います。
確かに為替が思っていた方向と逆にぶれた場合、思わぬ損害を被る可能性がこの保険にはあります。
では、そのかわりに元本割れのない普通の保険に加入するのはどうか?
と考えるでしょう。
外貨建て保険、特にドル円で運用するタイプの保険は、例えるなら外貨預金(ドル円)を積み立てるようなものです。
円に換金したときの為替レートが全て。
ここはお話しました。
では、日経平均やTOPIXに連動した動きをする、投資信託または、変額保険と比較した場合はどうでしょうか?
これらの指数連動商品に対してはあまり悪く言われる方はいません。
皆さんはご存知でしょうか?
ドル円の動きと、日経平均の動きがほとんど同じだということを。
ドル円と、日経平均には相関性というものがあります。
例えば、ドル円が上昇すれば、日経平均もつられれ上がるし、また逆に日経平均が下落すれば、ドル円も下がるのです。
そう。名前は違いますが、ドル建て外貨保険と、日経平均に連動する投資信託や、変額保険はほとんど同じような値動きをします。
もちろん、税制は違いますが、変額保険が推奨されて、外貨保険が批判されるとういう現状はいささかおかしいと思います。
まとめ
外貨建て保険のメリットデメリットをお話しました。
保険は以前に比べて、種類が増えて、投資的側面を持つ商品も多くなっています。
販売する側も購入する側も、どのような特徴、リスクがあるのかきちんと調べて、ご自身の資産を守るべきだと思います。
ただ、現在の外貨建て保険が酷評される風潮はいささかおかしいと私は思っています。
もし加入したのであれば、現在の為替レートがどれくらいかは意識した生活を送る必要があると思います。
これが楽しいと思われる方は、外貨建て保険にむいていると思うし、なんだか面倒でこわいと思われる方は、元本保証の商品の方が良いと思います。
保険とはいえ、投資は自己責任です。