LSD(ロングスローディスタンス) ランニングの時間の目安はどれくらい?

LSDランニングを聞いたことがあるでしょうか?

LSDとは、ロングスローディスタンスの略で、長い距離をゆっくりと という意味あいです。
ゆっくりとはいっても、人によってゆっくりのペースは違います。例えるなら、ジョギングよりも遅く、ウォーキングよりは速いペースというところになります。少しでもきついと感じたのならそれは速すぎるペースということになります。

LSDランニングは、ドイツ生まれのトレーニング方法で、日本ではソウルオリンピックに出場した浅井えり子選手がマラソンのトレーニングに取り入れたのがきっかけで世に知られるようになりました。

マラソン選手が行うくらいだから、LSDはそもそも上級者むけのトレーニングでは?
と思われるかもしれません。しかし、LSDこそ走り慣れていない初心者むけのトレーニング方法です。
初心者の皆さんは10分走り続ける自信はありますか?想像以上の足への負担がありますよ。
LSDのゆっくりペースなら体への負担が少ないため、比較的長い時間走り続けることができます。
しかも、同じ時間ウォーキングするより1.6倍ものエネルギーを消費します。

どれくらいの時間動き続ければ良いのですか?

LSDランニング初心者の場合ですが、まずは30分動き続けることを目指しましょう。
走るのが辛かったら歩いても大丈夫です。目安は会話を楽しめるペースと考えてください。

運動不足で久しぶりにからだを動かすという人ほど、からだが固く、さび付いています。
まずは、ずっと歩いてもいいし、走っていてきつくなったら歩いても構わない。そう考えてみるところからスタートしてみましょう。

30分走りっぱなしでなく、辛くなったら歩く。呼吸が楽になったらまた走る。これを繰り返して30分動き続けることを最初の目標としましょう。ただし、歩く時間が長くなりすぎると、再び走りたくなくなります。歩く時間は意識的に3分以内にとどめておく方が良いでしょう。

 

どれくらいの頻度でLSDランニングを行えば良いですか?

はじめは、週に3回が理想的です。LSDを会話ができるくらいのスピードで30分走った場合、週に3回行うことで、1週間で200グラムほど体重が減少する計算となります。週に3回、30分を1か月繰り返すと約1キロの体重減が見込めます。

たった1キロと思われるかもしれません。しかし、1か月LSDを行うことで、からだがLSDに順応してきます。
すると、不思議なことに30分では物足らなさを感じてくるのです。そうなればしめたもの。もっと長い距離、長い時間走ることができるようになります。

まず、最初の目安として、30分を週に3回と心がけましょう。

 

まとめ

自分が楽に感じるペースで走るこのLSDランニングですが、まず初心者の方は30分を週に3回行いましょう。きついと思えば歩いてもいいペースで実践することが長続きの秘訣です。1か月もすれば30分では物足りなくなり、少しずつ距離も時間も伸びてきます。また、体重もウォーキング以上に落ちていくはずです。

また、次の1か月は40分を目標に、さらに次の1か月は60分を目標にと少しずつ時間と距離をのばしていきましょう。

もし、目標が欲しいのなら、近場のハーフマラソンなどのイベントを探してみてください。時間制限を見てLSDランニングのペースでゴールできそうでしたら、挑戦してみるのも面白いと思います。しかし、あくまで走ることを楽しむという目的でお願いします。LSDランニングは他人との競争ではありません。走る楽しみをどんどん増やしていきましょうね。