今回は、病を煩い自宅で療養している方、または入院されている方に対する年賀状の文例をご紹介いたします。
最初に注意点を上げますと、何年も療養所へ入っている場合など特殊な例をのぞき、病院に直接年賀状を出すのは絶対にやめましょう。
また、家族の方へのねぎらいは、当人の目の触れないよう別便にしましょう。
病気療養中の方や入院されている方へ年賀状を出す場合、病気見舞い状と年賀状を兼ねることになります。
年が改まったのを機に、気分を一新させ全快へ向けて希望に胸をふくらませている患者さんの姿を想像して書くのが基本です。
そんな中、いかにも哀れをさそうような過大な同情の表現をして、暗い印象を与えることのないよう注意してください。
また、病名は本人に伏せてある場合もあるので、いっさい触れないようにします。
通常の年賀状と違い、制約の多い年賀状となりますが、文例をいくつかご紹介いたします。
文例1(入院中の上司へ)
新年おめでとうございます。
新しい年の訪れとともに、寒気もやわらいでいるようです。
その後、ご気分はいかがですか?お気持ちを新しくなさいまして、ご回復に向かわれますよう、心から祈っています。
職場は相変わらずにぎやかに仕事に追われ、課のもの一同元気にがんばっています。
残念なのは、○○さんのご入院ですが、職場に戻られる日を一同楽しみにしております。
正月休み中にお伺いして、積もる話を申し上げたいと思いますが、まずは年頭のご挨拶を申し上げました。
文例2 (友人へ)
新年の祝詞を申し上げます
だいぶ良くなってきたと奥さんから聞きました。
お医者さんのいうことを守って、悪いところは全部治してきてくださいね。
一日も早い退院をお祈りいたします。
文例3 (一般的な場合)
謹んで新春のお慶びを申し上げます
ご容態はいかがでしょうか?
年のあらたまるますのと共に
お加減を快方へ向かわれることと信じております。
一日も早く全快なさることを祈っております
元旦
以上、3つの例文を挙げてみました。
病気や入院中の方への年賀状は特に、ご自身がもらって不快にならない年賀状を心がけましょう。相手の気持ちになることが大切です。