年賀状の由来を子供向けにわかりやすく説明するには?

KIM150922117427_TP_V 年賀状

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新年といえば、おせち、初もうで。そして忘れてはならないのが年賀状です。年末からいそいそと書きはじめる年賀状ですが、いったいどんな理由があって書くのでしょうか?その年賀状の起源、由来を子供たちでもわかるようにわかりやすくまとめてみました。

 

 

年賀状を送る国は?

年賀状は、日本では普通にお正月に送りあっていますが、実は欧米などでは、年賀状を送りあう文化はありません。そのかわりに、クリスマスカードで新年のあいさつを済ませています。日本のほかには、台湾、中国、韓国にも年賀状に似た風習があるようです。

 

いったい何のために送るのか?

新しい年をお祝いする言葉を添えて、前の年にお世話になった人に感謝の気持ちを伝えるためです。次の年も変わらず良い関係を続けたいという想いを、あいさつ状に書き相手へ送るという日本の伝統文化が、今に引き継がれています。

 

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年賀状の由来・歴史は?

奈良時代に、新年のあいさつをしてまわる行事がありました。この時は直接会って新年の挨拶をしていました。

平安時代になり、貴族や公家もその挨拶まわりをするようになりました。しかし、遠方にいる人にはその挨拶まわりができないため、文書によるあいさつが行われるようになりました。

これが年賀状のはじまりと言われています。

その後、武士たちの間では、文書による年始のあいさつが普通となってきました。

さらに発展し、飛脚や使用人による年始挨拶文書が運ばれるようになります。

 

そして、明治維新の後、欧米文化が日本に流入します。
郵便制度が日本でも完成し、郵便はがきができあがります。

これまでは、書状で送るという価格の高い方法で年始の挨拶文を送っていました。

しかし、その郵便はがきで、年始のあいさつを安く送れるという理由から、はがきで年賀状を送るという習慣が急速に普及しだしました。

これにより、年賀状を出すことが、年末年始の行事として
国民全体に定着することになりました。

 

 

予想外の量の多さに

年賀状が急速に普及しだすと、年始の郵便局は処理することが難しくなりました。それもそのはず、国民の大半が何十枚も手紙を書くのです。

本来は1月1日に書くはずの年賀状でしたが、特別に、年末の一定期間(例えば12月20から30日の間)に郵便局に年賀状を持ち込めば、1月1日の消印とするという特別な扱いとなり、年賀という表記でポストへの投函も可能となります。

そして、戦中、戦後に年賀状は一度自粛されるのですが、お年玉つき年賀はがきの登場で取り扱い量が急激に伸び、現在の年賀状のスタイルとなっていきます。

 

まとめ:子供むけにわかりやすく説明すると

年賀状の由来

昔は直接お伺いして新年の挨拶をしていました。
でも、遠くの人には挨拶するのが大変だったから、飛脚を使って書状であいさつするようになりました。それから、郵便局ができたので、ハガキ(年賀状)で出すことになりました。

これが一番シンプルな年賀状の由来の説明かと思います。