子供が喉に詰まらせやすい食べ物とは?食品窒息死は他人ごとではない!

お菓子やパン、果物などの食べ物を気管に詰まらせて窒息死した14歳以下の子どもは、2014年までの5年間で、103人に上るといいます。この数字を多いとみるのか、少ないとみるかは別として、5年で103人ものこども達が食べ物にのどを詰まらせて亡くなっていると考えると、とても心を痛めてしまいます。

この103人のうちの84パーセントである87人が、0歳から6歳の未就学児だったという事実も発表されており、とても悲しい現実を知ることとなりました。

何も知らない子供たちが喉に食べ物をつまらせ、苦しみながら亡くなっているのです。

このような窒息死を何とか防ぐ手立てはないものでしょうか?

 

食品窒息死の年齢別では、0歳が49人で最も多く、次いで1歳が18人、2歳が9人、3歳が6人、8歳が4人となっています。

ではいったいどんな食べ物を喉に詰まらせたのでしょうか?

 

1位 マシュマロ、ゼリー、団子などのお菓子 11件
2位 リンゴなどの果物   5件
3位 ホットドッグなどのパン  4件

が特に目立つ結果となっています。

1位のゼリーは、以前こんにゃくゼリーでのどを詰まらせた事故が多発したためイメージしやすいかと思いますが、意外にもパンなど水分の少ない食品でも窒息は起こりうるのです。

 

そのほかには、餅、すし、焼き肉、から揚げ、チーズといった意外なものによる死亡例もありました。どの食べ物が危険というわけではなく、どんな食べ物でも窒息死は起こりうるという風にも捉えることができるでしょう。

 

また、この窒息死の例とは別に、日本各地の医療機関や小児科学会などから寄せられた情報によれば、2015年までの6年間での子供の窒息事故は、わかっているだけでも230件以上あります。

おそらくわざわざ届け出などしないかと思いますので、相当数の窒息事故が起きていると予想されます。

死亡事故にはならなかったものの、

1~3センチ大のブドウや、グミ、飴玉をのどに詰まらせた例

細かく砕いたアーモンドを遊びながら食べてむせこんだりした例があったようです。

 

対策は?

・丸くて表面がつるっとした食品は分割して形を変えるなどの注意が必要です。

・子供の口の大きさに合わせて無理なく食べられる量にする。

・遊びながら、歩きながら、寝転びながら食させるのを控える。

 

消費者庁は、保護者や保育教育関係者にむけてこう促しています。

大事なお子様が安心して生活できるように、我々大人が、食品を食べる際に少し気を遣うことが大きな事故を防ぐ方法ではないかと思います。